播磨町で活動する作家・澤田隆子さんの個展が4月15日、展示スペース「工房ぽえむ」（播磨町）で開催される。

展示作品

　「澤田隆子 作品展」と題した同展。澤田さんがこれまで描きためた油絵や水彩画、刻書などの作品93点を展示する。旅先でスケッチした風景画や、その時々の世相を表現した抽象画などが並ぶ。

　澤田さんは幼い頃から絵を描くことが好きで、学生時代には美術部に所属。就職後も、創作意欲は衰えず、美術大学の通信課程などで絵画を学んだという。

　2002（平成14）年に自宅の古い納屋を取り壊し、「工房ぽえむ」を開設。展示場兼多目的スペースとして、絵画展のほかミニコンサートなども開催。2011（平成23）年からはイベントなどは開かず、近しい仲間たちで趣味を楽しむスペースとして活用していたが、澤田さん自身の環境の変化や施設の老朽化も進み、以前のように工房を運営するのが難しくなっていたという。

　今回の作品展は澤田さんが「工房ぽえむ」で主催する最後の展示会となる予定。自身の集大成として、これまで描きためた作品の数々を展示することにした。

　澤田さんは「工房を始めてから20年が経過し、たくさんの人たちに来場してもらったが、今回で一つの区切りにしたい。今はスマホなどでたくさんの表現に触れることができるが、ぜひ若い人たちにじかに絵画作品に触れてほしい」と話す。

　開催時間は10時～16時。入場無料。4月22日まで。16日はオープニングコンサートとして地元音楽家の演奏も予定している。