「手打ち蕎麦（そば）しこう庵」（加古川市別府町）がリニューアルオープンして、6月15日で1カ月がたった。

「せいろそば」

　2010（平成22）年5月1日にオープンした同店。今回の刷新は店主の交代によるもので、前店主から店名を引き継ぎ、5月から店主となった濱田さんが再スタートを切った。店舗面積は30坪で、席数はカウンター5席、4人がけテーブル4卓の計21席を設ける。

　元々は同店のそばが好きで客として通っていた濱田さん。前店主が同店を閉めることを決めたのを知り、食べ納めに訪問した際に店を引き継ぎたいと直談判した。後日、改めて面談し正式に引き継ぐことが決まり、昨年11月の閉店後から前店主よりそば打ちを習い、開店にこぎ着けた。

　「国産のそば粉を使い、当日の温度や湿度により水の量などを調整するため、毎回注文を受けてからそばを打つ」と濱田さん。提供するメニューは「せいろそば」（880円）、「山菜ぶっかけそば」（1,250円）、「なだれおろしそば」（1,570円）をはじめ、温かい「かけそば」（880円）、「天婦羅そば」（1,830円）やセットメニューの「小天丼セット」（1,560円）なども用意する。「天ぷらは食材の味をしっかりと味わえるよう薄い衣でサクッとした食感に仕上げているのが特徴」と濱田さん。

　「そば打ちは仕込みにとても時間がかかり、腰にもかなりの負担がかかる大変な作業。でも、その日に打ったそばしか提供しないことにこだわっている。打ちたてのそばをたくさんの人に、ぜひ味わってほしい」と呼びかける。

　営業時間は11時～13時。