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加古川の書店「子どもの本 ジオジオ」 ミニコミ誌が34年間で「400号」に

店主の江草さんと店内の様子

店主の江草さんと店内の様子

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 加古川の住宅街の中で営業する書店「子どもの本 ジオジオ」(加古川市野口町)が発行するミニコミ誌「from BOOKLAND」が3月号で発行から第400号を迎える。

マイナス1号と第1号の手書き原稿

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 1985(昭和60)年3月に、本と子どもが大好きだった夫である故・元治さんと現店主の江草ミス子さんが始めた同店。店頭販売をはじめ、利用者の依頼に基づき店主が選んだ本を定期的に届ける販売サービス「ジオジオ ブッククラブ」の運営や、主に小学校が図書室用に購入する本を子どもたちが選ぶ「選書会」と呼ばれる行事を手掛けている。「ジオジオ ブッククラブ」の利用者は東京から鹿児島までと幅広く、中には20年以上にわたって依頼する人もいるという。

 開店1カ月前に発行した「マイナス1号」から34年間で400号刊行に至った同誌。メインとなる本の紹介に加え、店主の近況や季節ネタ、メッセージ、時には社会問題なども掲載し、ジオジオ ブッククラブで書籍を届ける際に同封する。現在はパソコンで作成したA4サイズだが当初はB4サイズと大きく、原稿も元治さんが手書きで作成していたという。6年前に元治さんが亡くなってからはミス子さんが遺志を引き継ぎ、発行を続ける。

 ミス子さんは「子どもの本には元気をもらうなどずいぶん助けてもらった。本との出合いがあるのとないのとでは人生が変わる。本が読めるということはとても得なことだと思う。皆さんにもふらりと立ち寄っていただき、人生の中でジオジオを通り過ぎてもらえれば」と笑顔を見せる。

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