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加古川の男性が旅を記録した13冊目の自費出版本 加古川ゆかり探し全国を旅

完成した本を持つ岡田さん

完成した本を持つ岡田さん

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 加古川で自身の旅の記録を自費出版している岡田功さんの13冊目の単行本「能登島から武蔵へ」が完成した。

今までに発行した本

 「加古川の人や由来する場所を巡っている」と岡田さん。同書は、昨年5月に岡田さんが加古川を出発し、石川県の能登島から東京の武蔵野までを旅した11泊12日の記録をつづったもの。今回は群馬県出身の作家、萩原朔太郎の娘が加古川に疎開していたことを確かめに行く話、加古川に本籍がある三島由紀夫の墓碑を訪ねる話などをはじめ、旅先で出会った男性の身の上話に昔の自分を重ねた話などを271ページに詰め込んだ。

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 岡田さんの書籍は、自宅で旅の計画をする場面や旅先での地名の説明や歴史、松尾芭蕉の句碑などの他、旅先での出会いや失敗談などを交えているのが特徴。旅をしたあとに約4カ月をかけて執筆、編集するという。撮影する写真は2000枚以上になるという。

 「若い時から離島が好きで旅をしていた。7年ほど前からは芭蕉の句碑や映画、ドラマのロケ地など目的を決めて旅行するようになった」と岡田さん。佐賀県の陶山神社に行った際に、芭蕉の句碑を書いた人物が加古川にゆかりのある俳諧師、吉田白馬だったことが分かり、「加古川にゆかりのあるものが全国にあるのでは」と考えたことが現在の旅の内容につながっていると話す。

 地名研究や地元の郷土史研究をライフワークにしているという岡田さん。姫路文学館(兵庫県姫路市)で文章表現講座の講師としても教室を持つ。書籍の発行は同講座の10周年の懇親会に配布する冊子のために、受講生と共に取り組んだ課題から、旅の部分を抜き出して書籍化したことがきっかけだったと話す。

 岡田さんは「旅をしているおかげでいろんな人と話せる。石見銀山で90歳の大きな荷物を持った旅人がスペインの若者と話しているのを見て、体さえ動けば大丈夫と感じた。今後も行ったことのない場所に行ってみたい」と次回の旅に意欲を見せる。

 本は「コミュニティースペース びぃぷらす」(加古川市加古川町、TEL 079-426-1442)などで閲覧できる。

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