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加古川のブックカフェ「されど…」が10周年 「本に触れ合う場所提供したい」

新調したのれんの前で笑顔を見せる店主の朝山節子さん

新調したのれんの前で笑顔を見せる店主の朝山節子さん

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 加古川の「ブックカフェされど…」(加古川市西神吉町、TEL 079-431-3439)が4月21日、10周年を迎えた。

「ブックカフェされど…」の店内

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 2007年に加古川町にオープンした同店。店名の由来は、小説家・柴田翔著の「されどわれらが日々」。自分と同じ名前である登場人物「節子」の生きざまに感銘を受け、今でも年数回は読み返すほど思い入れが強いという。

2012年に一度姫路に移転したが、2015年からはオーナーの朝山節子さんが、自身の母親と一緒に過ごす時間が持てるようにと加古川市内の自宅に12畳分の店舗を作って営業を続ける。

 店内には絵本や文学など3500冊を用意。「いつでも手の触れられる場所に本を」との思いからソファを設き、リラックスしながら好きな本を手にとって読むことができる店づくりを行う。

 オーガニックパンの販売や手作りスープも人気で、店の雰囲気を気に入った市外からの常連客も多いという。

 朝山さんは「10年の間に家庭や店で良いことも悪いこともあったが自分を支えてくれた店」と笑顔で話す。

 「母親との時間や自分が本に親しむ時間を大切にしたいと、10周年は特別なイベントは企画しなかった」と朝山さん。代わりに、地元裂き織り作家へ依頼して、刺し子で作られた柿渋染めの「のれん」を新調し、思いを新たにしたという。

 今後について、「本の読み聞かせや客同士が自分の気に入った本を他の人に紹介するブックトークを開いて、多くの人に本に触れあえる場所にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~18時(冬季は17時まで)。月曜、第1・第3日曜定休。

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