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加古川出身の石田香織さん、小説家デビュー 「文藝賞」最終候補作品

デビュー作をPRする石田香織さん

デビュー作をPRする石田香織さん

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 加古川出身の石田香織さんが7月11日、「きょうの日は、さようなら」(河出書房新社)を発刊し、小説家デビューした。

デビュー作「きょうの日は、さようなら」

 石田さんは現在神戸市在住。中学卒業の15歳まで加古川市平岡町で生活し、アイドルを目指していた時期もあったという。

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 転機となったのは2年前。当時、演出家の森田雄三さんに弟子入りし芝居や創作を学んでいたが、森田さんから小説を書くように勧められたという。その後書いた、原稿用紙約30枚分の短編小説が同作の基になったという。

 同作を河出書房新社の「第53回文藝(ぶんげい)賞」に応募したところ、1500以上の作品の中から最終候補の4編に選ばれ、当時の選考委員を務めた評論家の斎藤美奈子さんの推薦で発刊することとなった。石田さんは「まさか書籍になるとは思いもせず、だまされているのではないかと思った」と当時を振り返る。

 同作は、主人公のキョウコと兄キョウスケとの血のつながらない兄弟の絆を描いた作品。登場人物は個性的なキャラクターが多く、それぞれにストーリーがある。石田さんは「人間だれしも悪い部分があり、そこがチャーミングだったりする。そういった人間のかわいらしいところをリアルに描いた」と話す。舞台は神戸市が中心だが、キョウコとキョウスケがすごした幼少時代は石田さんが実際に生活していた加古川市平岡町の団地を舞台に描いている。

 石田さんは「小説を発刊して一つの結果が出てホッとしている。難しい表現をせずに読みやすい本になっているので、普段忙しくて本を読まない人にも読んでほしい」と笑顔で話す。

 価格は1,512円。書店やネット書店で扱う。