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播磨町の食品製造会社が「飯蛸だし醤油」開発 年間1000本生産へ

開発しただし醤油を手にする播磨町郷土資料館の大川さん(左)とPURIRICO代表の中谷さん(右)

開発しただし醤油を手にする播磨町郷土資料館の大川さん(左)とPURIRICO代表の中谷さん(右)

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 播磨町の食品製造業「PURIRICO(プリリコ)」(播磨町南大中)が4月1日、イイダコの風味を生かしたしょうゆ「飯蛸(いいだこ)だし醤油(しょうゆ) 弥生の香り」を発売した。

「飯蛸だし醤油 弥生の香り」

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 同社代表の中谷裕美子さんが、播磨町の新しい名物にしようと開発した。監修は播磨町郷土資料館の学芸員・大川康裕さん。

 かねて「播磨町と言えばこれ」というものがないと感じていたという中谷さん。播磨町商工会から、特産品開発事業の補助金制度を活用した新商品開発の依頼があり、承諾。2023年3月、各分野の外部専門家と、「播磨町はどういう町なのか?ゼロから見直そう」と町内を巡回。播磨町の歴史を学ぶため、同館を訪問した際、大川さんから「大中遺跡から弥生時代の人々が、イイダコを取るための『イイダコつぼ』が、たくさん出土した」と学び、イイダコをポイントに開発を進めることに。ほかにも、当時の人々が、イイダコで塩分摂取していたことや、醤(ひしお)を作る技術があったことなどを教えてもらったという。

 試食では「イイダコが感じられない」と指摘を受け、「香り」にアクセントを置き改良を重ねた。大川さんは「監修に関わることができて楽しかった。いろいろな要素が加わった、いい商品ができた」と振り返る。中谷さんは「イイダコの良い風味があるので、炊き込みご飯、湯葉や豆腐料理のようなシンプルな料理に合う。町外へ行く時に、手土産の一つに選んでもらえたら」と完成を喜ぶ。

 同社では、年間1000本を生産する計画を立てている。

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