加古川駅南の商店街「ベルデモール」(加古川市加古川町)のバナーフラッグが12月20日、加古川南高校(加古川町)美術部の生徒が制作した冬季のデザインに替わった。
同商店街は市民が選んだスポット「わがまち加古川60選」に選ばれており、両脇にはケヤキやコブシやハナミズキ、ヤエザクラなどの並木が続く。
デザインのリニューアルはバナーフラッグを担当している加古川駅前商店街振興組合の高谷保範さんが同高・原実男校長に「冬季の同商店街を飾り、活気づくようなバナーフラッグのデザインを」と依頼したのがきっかけ。同高の各教室に募集案内のポスターを貼り出したところ、美術部を中心とする5点の応募があった。
選ばれたのは美術部員、金川杏由莉さん(2年)のデザイン。金川さんは「自分のデザインが形になることがとてもうれしい。冬らしい雪と雪だるまをモチーフにしたが、飾られる期間が少し長いのでクリスマスだけ、バレンタインだけのイメージに偏らないように工夫した。バックのグラデーションをきれいに配置することに苦心した。自分のデザインを元に専門のデザイナーさんと配色を変えたり配置を変えたりして完成させていく過程が楽しく勉強になった」と振り返る。
同商店街に買い物に来た女性は「高校生らしいかわいいデザインで、たくさんのバナーフラッグがひらめく様子が爽やか。ベルデモール商店街を歩く度に上を見上げると楽しい気持ちになる」と笑顔で話す。
原さんは「雪だるまとスコップをシルエットにしたことで、冬の感じを出しながらもグラデーションの色使いで明るく華やかになっている。星空に輝く星の細かいところやメルヘンチックなところが美術部員ならでは。駅前の市民の憩いの場所であるこの商店街のイメージと合わせてバナーフラッグを見てもらえたら」と呼び掛ける。