兵庫県東播磨地域のコミュニティーFM「BAN-BANラジオ」（加古川市加古川町）制作のCMと特別番組が「第24回JCBA近畿コミュニティ放送賞」で最優秀賞と優秀賞を受賞した。主催は日本コミュニティ放送協会（JCBA）。

　近畿地域のコミュニティーFM29局が集まり、情報教養番組、娯楽番組、特別番組、CM、放送活動など5部門の応募作品の中から、毎年優秀な番組を表彰している。

　今回、応募のあった70以上の番組の中から、CM部門にエントリーした作品名「大濵海苔（おおはまのり）」が最優秀賞を受賞したほか、特別番組部門にエントリーした番組名「北条鉄道キハ40（よんまる）到着記念　キハ40を見に行こう！」も優秀賞を受賞した。

　大濵海苔のCMでは、パリパリの食感を音声だけで表現。CMに使うため、実際に何度も製品を試食。納得のいく「パリッ」という音の収録が難しかったという。「北条鉄道キハ40到着記念　キハ40を見に行こう！」では、同鉄道が「キハ40」の導入を記念して制作。加古川駅前にあるコミュニティースペース「びいぷらす」から公開生放送を実施した。スタジオでは、同鉄道関係者や観光協会の担当者が出演し、鉄道を利用した観光促進などをPR。車両倉庫からも「キハ40」をリポートしたほか、実際に乗車したリポーターが乗客へインタビューするなどして同車両の魅力を伝えた。

　授賞式に出席した同局員の石川さんは「授賞式では他局の担当者から制作現場の話しなどを直接聞くことができ、とても刺激になった。たくさんの人が関わった番組が受賞したのはとてもうれしい。審査員は実際の放送従事者なので、評価されて受賞することは今後の励みになる。ラジオはあくまでリスナーが主役。それを忘れずに、これからも制作に携わっていきたい」と意気込む。