コッペパンサンド専門のキッチンカー「母とむすめ」が3月13日、加古川市志方町原の県道沿いにオープンした。
同店を始めたのは山本千代香さん。夫は靴下加工場を営むがコロナ禍で売り上げが激減。さらに、義母の他界や夫の病気も重なり、重苦しい気持ちが家族にのしかかっていたという。そんな中、長女が「母の好物のパンを作ってみては」と提案。コッペパンサンドを販売するきっかけになった。出店には、販売場所の確保や食材の仕入れなどに、地元建設会社や農家、精肉店、鶏卵メーカーなどが協力。地元の人たちの温情に接したことも出店する決断につながった。
メニューは、常時7種類と日替わり3種の10種類を用意。「牛ヘレカツのコッペパンサンド」(650円)、「豚ヘレカツのコッペパンサンド」(550円)、「だし巻き玉子のコッペパンサンド」(450円)、「ハムチーズ玉子のコッペパンサンド」(430円)、「メンチカツコッペパンサンド」(380円)、「チキンカツコッペパンサンド」(450円)、「コロッケコッペパンサンド」(350円)、日替わり「焼きそばコッペパンサンド」(350円)、「ナポリタンコッペパンサンド」(400円)、「ゴボウサラダのコッペパンサンド」(320円)。ほかにも「ジャム&マーガリン」、「あんバター」、「ピーナッツクリーム」(各150円)のスイーツ系や、「きなこ」「シュガー」(各100円)の揚げパンの販売も不定期で実施している。
オープンして1カ月にも満たないが、リピーターも増えて完売する日が多いという。店主の山本さんは「母と娘、力を合わせてみんなの期待に応えていきたい。これからはイベント会場や福祉施設など広域での出店も考えたい」と思いを語った。
営業時間は土曜・日曜の11時~(売り切れ次第終了)。問い合わせ(TEL 090-5466-5545 山本)まで。