暮らす・働く 学ぶ・知る

加古川の美乃利町内会が地元の解説書「美乃利の本」を刊行

美乃利史誌編集委員会のメンバー

美乃利史誌編集委員会のメンバー

  • 59

  •  

 加古川の美乃利町内会(加古川市加古川町)が美乃利、氷丘を中心とした地理、歴史、祭りなどを解説した「美乃利の本」を1月25日に刊行した。編集は美乃利史誌編集委員会。

刊行した「美乃利の本」

[広告]

 A4サイズ、オールカラー70ページで構成している「美乃利の本」(1,000円)は、美乃利の地理、古墳時代から現代までの歴史、地元に伝わる神話と祭りなど3部構成で、資料として歴代の町内会長など役員の名前、古代からの歴史年表などが記載されている。編集メンバーの山内英明さんは「読みやすい本にするため面白い写真、イラストを多用した。特に知ってもらいたい内容については赤字にするなど工夫をした」と話す。

 同本は約7年前に日岡神社(加古川市加古川町)で行われる秋祭りなどで担ぐ屋台「美乃利の屋太鼓」の歴史と意義を調べ、それを継承する冊子を作りたいと、祭りの関係者の思いからスタートしている。祭りの資料を集めるうちに美乃利の歴史が祭り以外にも魅力に満ちたものであると分かり、町内会の事業として地域史の冊子を作る取り組みになった。最終的には美乃利を越えて加古川を中心とした東播磨地域の話題を盛り込んだ冊子として完成した。

 町内会長の小林英三さんは「後世に残す目的で本を制作した。地元の過去を知る人たちがいなくなる前に完成して良かった。日岡神社で行われる祭りの意味など、子どもたちに引き継がれるとうれしい。加古川に住む人たちにも読んでほしい」と制作意図を話す。

 「美乃利の本」は、美乃利町内会と美乃利の企業「山内印刷」が取り扱う。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース