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地元・竜山石使い6人が公開彫刻制作 高砂で「石彫シンポジウム」初開催

石彫の作家と松下尚平さん(右)

石彫の作家と松下尚平さん(右)

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 6人の作家が地元で採石される竜山石を使って公開石彫に取り組む「結びの石彫シンポジウムin高砂」が11月1日に始まった。会場は松下石材店(高砂市阿弥陀町)で、高砂市歴史文化基本構想を活用した観光拠点形成推進協議会と宝殿石材事業組合の共催。

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 シンポジウムは、2014年に国の史跡指定された「石の宝殿及び竜山石採石遺跡」を多くの人に知ってもらおうと初めて開かれているもの。実行委員会のメンバーで制作会場となる石材店の松下尚平さんが、大学生時代に知り合い石彫を続けるアーティストなどに協力を呼び掛け実現した。

 参加するのは、クボタケシさん、白井翔平さん、谷本めいさん、ゲンティ(Genti Tavanxhi)さん、山口和也さん、西村大喜さん。地元で採石される竜山石を使って公開石彫に取り組んでいる。

 彫刻家の白井翔平さんは「テーマは共存。竜山石の特徴である青、黄色、赤の3色を発揮しながら、なじみやすい、親しみやすいものを作っている。観察しながらライブ感のある作品にしたい」と話す。

 彫刻家でイタリア在住のアルバニア人、ゲンティさんは「これまでに世界で約100個の作品を制作してきた。初めての来日で、竜山石を使うのも初めて。今回の作品は楕円形で、テーマは『connect in harmony』(調和につなぐ)」と話す。

 松下さんは「高砂市に国の史跡指定された場所があることや竜山石をもっと多くの人に知ってもらいたい。シンポジウムが高砂市に訪れるきっかけになれば」と話す。

 2月28日まで。制作現場は公開され見学もできる。公開時間は8時~17時(制作スケジュールは作家により異なる)。

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