加古川駅前のベルデモール商店街に、アステル洋品店(加古川市篠原町、TEL 079-456-4256)が1月25日にオープンした。
同店は就労継続支援B型事業所「アステル」が事業所の一部、約4坪を店舗として開放している。明るい未来をイメージした「明日を照らす」、ギリシャ語で「星」を意味する「Aster(アスター)」から「アステル」という名前を付けた。アフリカンバティックを使ったアクセサリー、セミオーダーが可能な犬用の服、ハンドメード用のパーツを作成し販売するほか、ハンドメード作家30組の委託販売も行う。
同事業所は商品製作だけでなく、在庫管理、商品陳列、接客まで一貫して行えるのが特徴。事業所内に店舗があることで、購入者と顔が見える関係を作ることができるという。店長の竹歳かおりさんは「利用者に自分たちの手で作ったものが、売れる喜びを感じてほしい。一人一人、適材適所でできることがある。小さなことを積み重ねることで自信をつけていってもらいたい」と話す。
同事業所は2020年12月に開所し同店オープンのための準備を進めていた。現在は6名の利用者と5名のスタッフで運営する。サービス管理責任者の中谷麻里さんは「開所から日々利用者の変化を感じる」と話し、「開店前は接客に消極的だった利用者が、店の内装を自分で作るなど準備から関わったことで、店への愛着が生まれて自ら接客してくれている。若い人たちの真っ白な未来にこれからどんな色が足されていくのか、とても楽しみです」と笑顔で話す。
営業時間は平日10時30分~16時。土曜・日曜不定期開店。