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10月1日は「しょうゆの日」 高砂の和菓子店の「しょうゆ饅頭」発売10年目

「しょうゆ饅頭」を持つ本庄さん(左)と福田さん(右)

「しょうゆ饅頭」を持つ本庄さん(左)と福田さん(右)

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 高砂の「キッコーマン食品高砂工場」(高砂市荒井町)で、工場見学の際に利用できるお土産物販売所の「しょうゆ饅頭(まんじゅう)」が人気を呼んでいる。

生地にキッコーマン醤油が入った「しょうゆ饅頭」。

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 同社では、見学の際に購入できるお土産が同社グループの市販製品のみだったことから、2006年に地元の和菓子店「福助堂」にしょうゆを使ったお菓子の開発を依頼。約半年間試食を繰り返し、翌2007年に生地にしょうゆを混ぜた「しょうゆ饅頭」を完成させた。

 完成当初は、同社への来訪者にお土産として渡していたが、評判が良かったことから、パッケージをリニューアルし2014年に見学者のお土産販売に追加。同年、当時の高砂市観光協会(現・高砂市観光ビューロー)が「高砂市観光物産推奨品」に認定した。

 当初は年に2500箱(6個入り)ほど販売数があり、以降も毎年1100個ほどを販売。お土産物販売所の中で1、2位を争う人気商品として定着し、今年で発売から10年を迎える。

 商品を開発した福助堂の福田裕文さんは「しょうゆの風味とまんじゅの皮の柔らかさを調和させることを一番に考えた。しょうゆには塩分があるので、あんの甘みと味のバランスを決めるのにキッコーマン社員の方と試食を重ねた」と、商品開発の経緯を振り返る。

 キッコーマン食品高砂工場の本庄幸保工場長は「千葉県野田発祥のキッコーマンが高砂に来て87年になる。これまであまり知られていないが、高砂がしょうゆのまちのだとアピールできる商品。入社式で新入社員に紅白まんじゅうの代わりに『しょうゆ饅頭』を配る計画もある」と話す。

 同社総務グループの岩坂文代さんは「10月1日は『しょうゆの日』ということもあり、この日をきっかけにもっと多くの人にしょうゆの魅力を知ってもらいたい。『しょうゆ饅頭』もお土産として購入できるので、ぜひ工場見学に来てほしい」と呼び掛ける。

 しょうゆ饅頭は、「キッコーマン食品高砂工場(工場見学)」「福助堂 本店」「福助堂 アスパ店」などで購入できる。

 工場見学の問い合せは、キッコーマン食品高砂工場(TEL 079-442-2150)まで。

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