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加古川のジャズ愛好家らがフリーペーパー発刊 熱い思い、地方都市から全国へ

「VOYAGE」 Vol.5の中面

「VOYAGE」 Vol.5の中面

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 加古川のジャズ愛好家クラブ「東播ジャズ倶楽部」が7月3日、年刊フリーペーパー「VOYAGE(ヴォヤージュ) Vol.5」を発刊した。

フリーペーパー「VOYAGE」 Vol.5とバックナンバー

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 同クラブは2009年に加古川市を中心に姫路市や明石市で活動するジャズの愛好家やリスナー、演奏者などが結成し、ライブの企画やフリーペーパーの発刊を手掛けてきた。地元で開催されるイベントに出演するほか、コミュニティースペースで愛好家の集まりも開いている。

 ジャズライターで同誌編集長の小島良太さんは「学生時代はハードロックやヘビーメタルが好きでギターを弾いていた。当時聴いていたバンドのギタリストらが影響を受けたというジャズ演奏を、インターネット動画で見たことがきっかけで、ジャズが好きになった。フリーペーパーを通してジャズの裾野を広げたい」と話す。

 「地方にも『こんなにジャズを愛する人間がいる』ということを全国に発信したいという設立者の思いが創刊のきっかけだった」と小島さん。「タイトルの『VOYAGE』は曲のタイトルから取った。社会人になってすぐの頃に、神戸のジャズ喫茶で開催されたライブで聴いた時にその迫力に衝撃を受けた曲だった」と話す。

 同誌には地域情報やジャズ上級者向けの情報も盛り込み、些細なことにもこだわった内容や切り口を工夫した内容で、ファンも獲得してきたという。九州など遠方からも問い合わせがある。

 小島さんは「ジャズは落語と似ている。同じ曲でも演奏者によって少しずつ違いが出て、それぞれの個性や性格、人生が見えてくるのが面白い。ジャズは難しいとかハードルが高いといったイメージを持たれていることが多いが、ぜひ一度ライブに行ってほしい。ライブは演奏者との距離も近く、大迫力の音楽を手頃な料金で楽しめる」と笑顔を見せる。

 発行部数は5000部。全国約80カ所へ配布。問い合わせは東播ジャズ倶楽部(メール info@t-jazz.com)まで。

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