加古川の市民団体「とどけ!加古川ネット」と、兵庫県立農業高等学校定時制課程の2・3年生が12月4日と8日、コラボレーションによる地域のゴミ拾いを行った。
加古川駅周辺で月1回、ゴミ拾い活動を続けている同団体。毎回、子どもからシニア世代まで約20人が参加するという。親子でも参加でき、活動には子どもが多いのが特徴。
第12・13回目となった今回は、同校定時制課程が奉仕活動で行うゴミ拾いと同時開催した。高校生とのコラボレーションは今回が初めて。開催のきっかけについて、同団体事務局長の井上やすこさんは「先生と話していて学校で行っているゴミ拾いのことを知った。生徒は単位を取ることが目的になる傾向があると聞き、メンバーと相談してコラボレーションの案を相談した。普段接点のない子ども・高校生・大人が一緒に活動することで、生徒が自然と子どもを引率したり、目的意識を持って活動したりするきっかけになると思った」と話す。
12月8日の活動は高校3年生、大人8人、子ども7人が参加した。約1時間、高校周辺のゴミ拾いをして、ゴミ袋1個分のゴミを集めた。
団体メンバーの宮本絵里子さんは「毎回子どもたちは宝物を探すようにゴミ拾いをする。見落とさないように歩くため時間がかかるが、高校生は小さい子が、けがをしないよう歩調を合わせ、見守りながら活動してくれた」と話す。
参加した高校生は「子どもたちがゴミを取り合うように拾う様子をみて、負けていられないなと真剣になった。活動を通して、駅周辺にゴミが多いことや、線路沿いの溝にタバコやペットボトル、空き缶が捨てられていることにも改めて気付いた」とも。
井上さんは「今回の活動を通して、高校生が家の近くのゴミを拾うようになったり、地域で活動したりするきっかけになれば。月1回のゴミ拾い活動にも気軽に参加してもらえればうれしい」と笑顔で話す。
同イベントは毎月1回開催し、参加自由。詳細は団体フェイスブックで告知する。