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閉店した加古川のハンバーガー店「ピープル」が漫画に 「まち感じられる」作品に

コミック「思い出食堂~コロッケパンの春編~」を手にする漫画家つるんづマリーさん

コミック「思い出食堂~コロッケパンの春編~」を手にする漫画家つるんづマリーさん

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 2016年6月に閉店したハンバーガー店「ピープル加古川店」を描いた漫画「自家製バーガー」が、3月27日発売のコンビニコミック「思い出食堂~コロッケパンの春編~」に掲載された。著者は兵庫県姫路市在住の漫画家「つるんづマリー」さん。

「自家製バーガー」のネーム原稿

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 「少年画報社」より出版された同コミックは、昭和の味や家族と食べるご飯など、昔懐かしいメニューを人情味あるエピソードとともに振り返るショートコミックアンソロジー。同店の特徴である、注文用紙でオーダーする仕組みや手書きメニューが店内に所狭しと貼られている様子、半分に割ったゆで卵にマヨネーズを載せたメニュー「元気くん」などが、フィクションストーリーとともにユニークに描かれている。

 音楽活動も行うつるんづさんが、バンド仲間と初めて同店を訪れたのは17年前。その後もバンドのチラシを店内に貼ってもらったり、深夜3時の閉店時間まで滞在したりするなど、さまざまな思い出から、出版社に今回のテーマとして提案したところ採用が決まったという。

 制作にあたり「まちが感じられる漫画にしたいという思いから、編集担当者さんと打ち合わせを重ねた」とつるんづさん。「読者がまちでの生活感を何気なく感じられるように細かい部分にもこだわった。ネームの段階では家の中から始まる設定を学校から帰ってくるシーンに変更したり、加古川まつりの話題を挟んだりするなどのアイデアを取り込んだ」と話す。

 「加古川で愛された店なので、読者の方には加古川の街の情景も一緒に想像しながら読んでもらえたらうれしい」と呼び掛ける。

 A5判238ページ。価格は463円。全国のコンビニ等で販売。

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