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稲美・高薗寺で「鬼追式」 燃え盛るたいまつが夕闇に飛び交う

燃え盛るたいまつを放り投げる鬼

燃え盛るたいまつを放り投げる鬼

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 稲美町の高薗寺(稲美町野寺)で2月9日・10日、五穀豊穣や無病息災を祈願する「鬼追式」が行われた。

魔よけになるとされるたいまつをつかみにいく参拝者

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 約280年前から続くとされる伝統行事。同町の民俗文化財にも指定され、現在は地元有志約50人が継承している。毘沙門天の化身「赤鬼」と不動明王の化身「青鬼」が特徴的な所作で練り歩き、手に持つたいまつを参拝者に向けて放り投げる。たいまつは家の玄関に飾ると魔よけになるとされる。

 今年の鬼役、赤鬼を芦原真央さん、青鬼を中西駿輔さんが務め、燃え盛る炎がついたたいまつを次々と投げ入れた。参拝者は舞い散る炎をものともせず、こぞってたいまつに飛びついた。たいまつを直接つかんだという男性参拝者は「厄払いをしたいと思っていた。早速玄関に飾りたい」と話していた。

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