麦の産地で知られる稲美町で現在、「麦踏み」が行われている。
「麦踏み」は発芽した麦の葉を踏みつける作業。麦を踏むことで冬の寒さに強くなり、生育を促進させる効果があるという。
稲美町加古の見谷地区では約20ヘクタールで麦茶用の大麦やパンなどの原料となる小麦を栽培。昨年11月に種をまき、1月から順次、トラクターに取り付けたローラーで麦を踏む作業をしている。ファーム稲加・見谷営農(稲美町加古)の小山和彦組合長は「麦を踏むことで土と土の隙間を埋め、霜による被害を防ぐ。植物から新しい茎が発生する『分けつ』を促す効果もある」と話す。
2月に2回目の麦踏みを行い、3月ごろに肥料を追加。5月ごろに収穫を迎える。