加古川西高校(加古川市加古川町)の書道部と美術部が8月24日、「家庭での転倒防止」を呼び掛けるアート作品を作った。
作品の制作は、加古川市消防本部が同校に依頼。6月に募集した「救急川柳コンクール」の最優秀作品を下敷きに仕上げた作品を予防救急の広報に生かす狙いで、8月24日には、同校で関係者を前に制作の様子を公開するライブパフォーマンスを行ってもらった。
パフォーマンスには、美術部7人と書道部4人が参加。初めに美術部員がコンクールのテーマ「家庭内での転倒防止」に沿って、つまずいた人の軌跡や転倒の原因となる電源コードなどを描いた。作品には、段差をイメージした鋭い直線を表現するなどの工夫も見られた。続いて書道部員が、コンクールの最優秀作品「この段差 いつか笑えぬ 時が来る」と書き上げた。
同消防本部救急課の濱田真さんは「コロナ禍により家庭内での時間が増えている中で、軽い転倒や誤飲などの救急事故が多発している。コンセントなどを床に置かない、電気を使用したらコンセントを抜く、段差をなくすために敷物を敷くなどで、少しでも転倒を予防してほしい」と呼び掛ける。
作品は、9月9日の救急の日に合わせ、9月4日から加古川市役所新館1階ロビーとイオン加古川店などで掲示する。パフォーマンスの様子は後日市公式ユーチューブで配信する。
掲示は9月12日まで。