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高砂で「まちの教室」 地域の専門家が「子ども店長」に技術や知識レクチャー

主催者の渡辺典彦さん(左)と菅寛和さん(左)

主催者の渡辺典彦さん(左)と菅寛和さん(左)

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 高砂市文化保健センター(高砂市高砂町)で7月15日、「まちの教室」が開催された。主催は、NPO法人高砂キッズ・スペース。

「まちの教室」の様子。

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 同団体が年に一度行っている「こどものまち高砂」の一環。子どもたちだけで成り立つ「疑似都市」を体験する「こどものまち高砂」は、2008年から始まり今年で10回目。11月の本番に向けて地域の子どもが「子ども店長」となり、地域で運営したい店を企画する。

 主催者の菅寛和さんは「日本人は『自己肯定感が低い』と言われる傾向にある。子どもたちの自己肯定感を高め、居心地の良い居場所をつくりたい」と話す。「失敗しても受け止めてもらえる、次に生かすことができる、『自分がいてもいいんだ』と思える、そんな場をつくりたい。全然知らない子同士で関わる中で、いろいろなことを感じ、さまざまなことにチャレンジしてもらえたら」とも。

 今回は、漫画、チョークアート、モデルウォーキングなど専門家が講師を務め、子ども店長が企画を進める上での発想や表現力向上を目的に、さまざまな技術や知識を指導した。初の試みとして、子どもだけでなく、大人の参加も可能にした。

 菅さんは「『こどものまち高砂』をいろいろな方に知ってほしい。広報の幅を広げるために講師は市町村を選ばず選出した。いずれは高砂市の人にも講師になってもらうことで地域のにぎわいにつなげたい」と意気込む。

 「スタッフなど、関わる大人が主導権を握らず、子どもたちの流れに乗っていくことを意識していきたい。大人が主導権を握ると強制感が出てしまう。学年が一つ上あがったり、新しい子が参加したり、いろいろな作用がその年の特色を生み出す。特色は子どもたちが自主的につくっていってほしい」と期待を寄せる。

 「こどものまち高砂」本番は11月4日~5日(10時~15時)。会場は高砂市文化会館、高砂市文化保健センター。

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