加古川バプテスト教会(加古川市加古川町、TEL 079-423-2729)で7月25日、「がん哲学カフェ@加古川」が開催される。がんと共に生きる人とその家族、友人のほか、がんという病気に真剣に向き合いたい人なら誰でも参加できる。
がん哲学カフェは、医師の樋野興夫(ひのおきお)さんが提唱し、がんと共に生きる人たちと家族に寄り添い、対話を通して不安や悩みを和らげ、共に生きる希望を見出す場として開催されている。
主催の高井光世さんは、会場の加古川バプテスト教会の職員で、昨年春に高井さんの姉がすい臓がんを発症した。姉はがんの闘病記などの本を読むようになったが、その中で「すごく良かった」と言っていたのが樋野さんの著書「がんに効く心の処方箋一問一答」だった。樋野さんがクリスチャンだったことにも共感し、「がん哲学カフェ」を教会で始めたいという姉の希望がきっかけだった。
がん哲学カフェは全国170カ所で開催されている。加古川での開催はこれまで無かった。一般社団法人がん哲学外来の協力の下、昨年11月から準備を始め、今年1月には第1回を開催した。新型コロナウイルス感染症の影響で4月は休みとなり、5月はオンラインでの開催となったが、月1回のペースで開いており今回で6回目となる。
高井さんは「樋野先生の言葉に『いいと思ったら即実行、速攻性と英断』という言葉がある。その言葉の通りに驚くべきスピードで導かれた。6月には樋野さんを招いた講演会も開くことができた。一人でもいいので『がん』と向き合う人が来てくれれば」と話す。
定員は15人程度。申し込み方法は、電話、メール(mitsuyo@kakogawabc.jp)で受け付ける。