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加古川警察署、タクシー会社6社と「免許返納」支援 送迎などをサポート

PRするファイブスタータクシーの社長

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 加古川警察署が1月14日から、タクシー会社6社と協力し同署管内で免許返納する高齢者の支援サービスを始めた。

支援サービスのポスター

 同署管内でも昨年、東京都の池袋で高齢者が起こした死傷事故以降、免許を返納する高齢者が増えている。2018年11月は600件だった返納件数は2019年11月には791件となった。しかし、免許の返納に来署した高齢者の10人に3人程度しか返納を受理できないという。

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 同署交通第一課長の廣地正行さんは「ネックとなっているのが運転経歴証明書に必要な証明写真。サイズが違っていることが多く、中にはお気に入りのスナップ写真を持ってくる人もいる。再提出となると、そのまま再度来署してくれないことも多い」と話す。同署の徒歩圏内に証明写真の撮影機を設置している店が無く、さらに慣れない高齢者にとって撮影機の操作は難しいという。返納するために自家用車で来署してしまう人もおり、いったん帰ってもらうケースもある。

 同署は兵庫県タクシー協会東播磨支部長を務める「ファイブスタータクシー」へ相談。管内を営業エリアとする6社の協力を得て、免許返納する高齢者(65歳以上)の自宅から同署への送迎と、写真撮影を希望する人への証明写真機械の操作補助などの支援サービスを3月31日まで試験的に実施することになった。料金は1時間4,600円(超過の場合は30分につき2,300円)。証明写真代金や運転証明書交付手数料などは別料金となる。

 「加古川でも高齢者の事故が多く、家族からの関心も高い。返納には家族の協力が絶対必要」と廣地さん。家族から「独居の親が心配」「どうやって返納させよう」という相談も多くなっているという。家族に連れられ同署を訪れ、涙ながら返納する高齢者もいるが、「これからは家族に甘えてはどうか」などと理解を求めるという。

 廣地さんは「今まで運転してきた人の気持ちも分かるが、意識がしっかりしたうちにタクシーや公共交通機関の利用など、次の生活スタイルを作ってほしい。免許を返納して終わりではなく、サポートできる社会にしたい。民間事業者との協力が、行政が追いつかない部分の橋渡しになれば」と期待する。

 免許返納の問い合わせは加古川警察署(TEL 079-427-0110)まで。実施するタクシー会社は「加古川交通」「加古川タクシー」「はりま高砂タクシー」「ファイブスタータクシー」「神志タクシー」「浜の宮タクシー」。

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