1930(昭和5)年発売のロングセラー商品「鶯ボール」で知られ、加古川で米菓の製造・販売を手掛ける「植垣米菓」(加古川市平岡町、TEL 079-424-5445)が5月上旬、加古川工房の壁面に「鶯ボール」が立体的に見える3Dアートを公開した。
同社が加古川に工房を設立したのが1998(平成10)年。21年目を迎えるに当たり壁面の塗り替えを予定にしていたところ、足場を組んで塗り替えするなら何か面白いことができないかと考案。現代芸術アート団体「AU」のメンバーで3Dアート画家の大野えつしさんと出会い、「鶯ボール」を迫力のある3Dで描いた壁面ができたという。
同社の伊賀弘さんは「2週間かけて大野さんが作品を制作してくれたが最後までスムーズに作業が進み、完成を見た時思っていたよりもすごくて感動した」と話す。「散歩中の人々も立ち止まって3Dアートの『鶯ボール』を見てくれるのでうれしい」とも。
「『鶯ボール』の3Dアートをカメラで写す時に鶯ボールを手に乗せたような構図や、指でつまんだような構図、口を大きく開け食べているようにも見える構図などの写し方できてインスタ映えするような写真が撮れる」と写真撮影のポイントも。「お菓子を食べて幸せな気持ちになってくれるように、3Dアートを見て幸せな気持ちになってほしい」と呼び掛ける。
工房見学は一般、団体共に毎月第3木曜午前のみ。直売店の営業時間は10時~17時30分。