洋菓子店「パティスリーペッシュ」(姫路市飾東町庄、TEL 079-253-8068)が4月中旬から、加古川のご当地グルメ「かつめし」に似せたプリンを販売し話題を呼んでいる。
「かつめし」は皿に盛ったご飯の上にビーフカツを載せ、デミグラスソースをかけたもの。ボイルキャベツが添えられ、箸で食べるのが一般的。加古川市内で提供する飲食店は約100店舗を数える。
「かつめしプリン」ではカツをスポンジケーキで表現。カツの衣の質感を出すためにパイ生地を砕いたものをまぶし、3等分にカットした。デミグラスソースはチョコレートソースを使って表現した。
店主の釣清重さんは「姫路に50年以上住んでおり、播州地区を盛り上げたいと考えていた。知り合いの洋菓子店が作る、丼に似せたプリンに衝撃を受け、播州のご当地グルメを再現しようと取り組んだ」と振り返る。ご当地グルメを観察するために、実際に飲食店に足を運んだという。
「手間は他の商品よりかかるが、『こんなの見たことない』と言われると励みになる。多くの人に見てもらい、楽しんでほしい」と釣さん。
同店ではほかにも、加古川のブランド牛「志方牛」をイメージした「牛丼」、姫路のご当地グルメ「姫路ラーメン」「うなぎ丼」「ロコモコ」に似せたプリン(各480円)を販売。牛丼の肉はチョコレート、煮込んだ玉ねぎは洋ナシを使う。うなぎはシュークリームの皮に焦げ目をつけ、チョコレートソースで照りを再現するなど、それぞれ工夫を凝らす。
釣さんは「プリンは甘さ控えめなのであっさりと食べられる。おやつにはもちろん、サプライズを演出するお土産にもお薦め。季節のフルーツを使ったケーキも毎日約40種類用意しているので味わってもらえれば」と話す。
営業時間は10時~19時。火曜定休。