加古川市内で地域の歴史を研究してブログで発信している飯沼博一さんが5月、書籍「加古川さんぽ 市内各町の歴史散策」上下巻を出版した。
同市出身の飯沼さんは、2004(平成16)年に中学校教諭を定年退職した後、地域を散策しては感想をインターネットブログ「ひろかずのブログ」に配信していた。ブログを続けるうちに内容が地域史に絞られていき、現在の活動になったという。6月8日現在で投稿数は4666に上っている。新聞に飯沼さんの活動が掲載されてからブログへのアクセス数が増え、一日約2000アクセスあるという。
同書は、ブログに発信した地域史を集約して市内各町の歴史について飯沼さんの視点で紹介。古代から現代まで幅広い歴史、地元出身の人物、建造物、鉄道、水田、工業、市町村合併などのエピソードを文章と写真を交えて紹介。上巻では戦国時代に秀吉が毛利攻めの軍議を加古川城(加古川町)で行ったといわれている「加古川評定」などについても書いている。
飯沼さんは「地元の歴史を知って誇りを持つことは大事なこと。親御さん、学校の先生に地元の歴史を知ってもらい子どもたちに知らせてほしい。加古川にはまだまだ知られていないことがたくさんあると思う」と話す。
価格は上下巻各1,080円。