「第29回兵庫県立加古川西高校吹奏楽部定期演奏会」が4月5日、加古川市民会館(加古川町北在家)で開催された。
新3年生16人、新2年生28人、計44人が所属する同高校吹奏楽部。毎年春に行われる定期演奏会について、顧問の田中智章さんは「秋から新体制になり、秋冬の集大成をさせてやりたい。これを励みにコンクールにつなげていければ。6月の文化祭でベストを出すためにこのタイミングでたくさん経験をしてほしい」と話す。
演奏会は2部構成で、1部は「海を越える握手」やOB・OG合同演奏による「ハレルヤ・コーラス」など計5曲を演奏。2部は「スペシャル・ライブ2019」と題して、「サザンオールスターズメドレー」などの演奏、「津軽海峡冬景色」「め組の人」などを熱唱した。
トロンボーン担当の高田芽依さんは「今回の見どころはコールアンドレスポンス(掛け合い)で、『セプテンバー』の曲の掛け合いが一番盛り上がり、楽しめるところだった」と話し、パーカッション担当の田川愛さんは「ライブスタイルの演奏は、その時、その瞬間、観客の皆さんとつながることができ、会場に一体感が出ていい」と話した。
今回初めて見に来た主婦の植木さんは「皆さん一生懸命で元気をもらった。若いっていいなと思った」と話す。顧問の田中さんは「今回演歌を入れてみると70代、80代の来場者に喜んでもらえた。演奏会によっていろんな世代向けの曲目を入れると盛り上がる。好評なので続けていきたい」と話す。
吹奏楽部部長の屋敷郡さんは「西校吹奏楽部の特徴は自分たちで何でも運営し企画すること。しんどいが、その分本番になったときは達成感や感動の気持ちはひとしお。個性豊かなメンバーが多い。新入生の皆さん、入部すれば楽しいですよ」と笑顔を見せた。