「平荘湖アクア交流館」(加古川市平荘町)で3月31日、閉館に伴い、施設利用者とスタッフの交流イベントが行われた。
1982(昭和57)年に「兵庫県立東はりま青少年館」として開設した同施設。全7コースの25メートル屋内温水プール、収容人数100人の舞台と音響設備のあるホール、研修などに使える宿泊部屋を備える。
2009年から加古川市が管理運営を行っていたが、今後安全に活用を継続するには大規模改修が必要なこと、代替可能な施設が市内にあることから閉館が決まった。
市では閉館に当たり、水泳、ヨガ、体操、書道、英語など、施設で開講していた教室に通っていた利用者約800人に閉館イベント来場を呼び掛け、営業最終日には多くの来場者が訪れた。
イベント当日は、建物にマジックなどで寄せ書きを書いたり、利用者とコーチ、スタッフらが記念撮影を行ったり、普段は入れない屋内プールサイドで保護者が子どもの泳ぐ姿を見たりするなど、多くの人でにぎわいを見せた。
閉館セレモニーでは、地元高校吹奏楽部による「蛍の光」演奏、指定管理会社「神鋼不動産」の緒方勢吉さんによるあいさつ、業務責任者の広田隆量さんのよる一本締めが行われた。
広田さんは「閉館の準備を進めてきてさびしい思いがあるが、けが人もなく安全に終われてよかった」と話す。緒方さんは「施設を存続できず残念だが、最後までたくさんの利用者に足を運んでもらえてよかった」と笑顔を見せていた。