算数・数学の指導者を養成する「水道方式」入門講座が10月28日から、東播磨生活創造センター「かこむ」(加古川市加古川町)で開講される。
講座は全4回コースで実施され、第1回目は「数がわかるってどういうことかな?」をテーマに幼児が数を理解していくためのステップについての講座が開かれる。
「水道方式」とは筆算を基本とする算数教育の方法で、1958(昭和33)年ごろに東京工業大学教授で数学者の遠山啓さんが中心となって始まった。暗記する勉強法ではなく、計算の仕組みを理解することや、複雑な計算でも簡単にできる筆算を用いた教育法で、さまざまな手作りの教具を使って学んでいく。
教室は全国で90カ所あり、兵庫県内では約10カ所の教室が開かれている。現在、指導者の高齢化で人不足が課題となっているという。 稲美町で教室を開く濱田理恵さんは「水道方式の教育法を学びに来る人は多様で、60歳を過ぎてから子どもに関わりたくて自宅で教室を開く人。また学童保育で水道方式の教育を取り入れている所もある。まずは気軽に参加してほしい」と話す。
開催日は、2回目(足し算・引き算)=11月25日、3回目(掛け算)=12月9日。参加費は1,000円。定員は20人。要予約。申し込み、問い合わせは数学で育ちあう会(TEL 0120-55-8086)まで。