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加古川で「チャリで行く」城ツアー 「オトナが本気で戦国楽しむ」モットーに

芋縄と焼きおにぎりの「戦国メシ」を紹介する藤井淳さん

芋縄と焼きおにぎりの「戦国メシ」を紹介する藤井淳さん

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 東播磨を中心に戦国体験イベントを企画する団体「武楽衆(むらくしゅう)」が12月5日、加古川で「チャリで行く!なかなか行かない城ツアー」を開催、一風変わった企画が地元ファンの間で注目を集めている。

小松原城の歴史を解説する藤井さんの様子

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 同団体は、プラスチック製の甲冑(かっちゅう)制作をはじめ、「オトナが本気で戦国を楽しむ」をミッションに、「体感型戦国イベントの企画」や「戦国に関するグッズの販売」を行っている。

 今回、地元で注目を集めたのは「チャリ(自転車)」で戦国を楽しむもので、城や史跡をチャリで巡る企画。イベント当日は、JR加古川駅を10時に出発し、加古川城(称名寺)、神吉城(常楽寺)、志方城(観音寺)、生石神社、小松原城、高砂城と、地元の城や神社を自転車で巡り、15時にJR加古川駅へ戻ってくる約30キロメートルのコース。参加者は、晩秋の快晴をレンタルサイクルで心地よく巡った。

 コースの中には、昨年の大河ドラマ「軍師官兵衛」で注目を浴びた黒田官兵衛の妻「光(てる)」の実家である志方城もあり、歴史好きな参加者は各史跡の遺構を見て回り、主催者に質問するなど楽しむ姿も。

 昼の休憩ポイントは、日本三奇で有名な「生石神社」。食事は戦国メシ(戦国時代の戦時の食糧)と言われる「芋縄」と「焼きおにぎり」。参加者同士で前半の感想を語り合い、地元の戦国時代に思いをはせた。

 「芋縄」とは里芋の茎をみそで煮詰めて干したもので、戦国時代は腰からぶら下げ戦地に向かい、いざという時はお湯で戻すか、そのまま食べたという。参加者からは「酒のさかなにもなりそうだ」との声も上がった。

 主催する団体代表の藤井淳さんは、数年前まで東京に住んでおり「東京にいても播磨地域の情報は届いてこない。もっと城や歴史などピンポイントで地元情報を発信すれば届くのではないか」と企画への思いを話す。

 「東播磨で歴史をテーマにした体験型のイベントを通して、地元を好きになってほしい」と今後の企画にも意欲を見せる。

 今回開催された加古川コースの他に姫路コースもあり、イベントの告知と応募はフェイスブックページで行っている。詳細はフェイスブックページ「チャリで行く!なかなか行かない城ツアー」で確認できる。

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