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加古川の「かつめしもんぶ」が1年 「八重の味残したい」と店主

かつめしをもつ門谷さん

かつめしをもつ門谷さん

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 加古川の「かつめし もんぶ」(加古川市加古川町)が5月10日、オープンから1周年を迎えた。

店を切り盛りする涼香さん、亜友美さん、門谷さん

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 加古川名物の「かつめし」がメインの同店。店主の門谷裕明さんと妻の清美さん、長女の村井涼香さん、次女の黒内亜友美さんで切り盛りする。店舗面積は約8坪。席数はカウンター席8席。店名の「もんぶ」は門谷さんのあだ名「モンブー」が由来という。

 数年前に閉店した加古川の老舗洋食店「八重食堂」で働いた経験を持つ門谷さんは「自分の納得のいく『かつめし』を提供したい」と話す。

 門谷さんは八重食堂を辞めた後も「レシピと味を忘れないように」と、子どもの友達などを集め、月に一度「かつめし会」を開き、かつめしを振る舞っていたという。門谷さんは「昔の味を知る来店客においしい、同じ香りだと言われるとうれしい」と笑顔を見せる。

 「昭和の味を再現したかった。昔のシンプルな味を今の人にも分かってほしい」と門谷さん。同店で提供するかつめしは薄く延ばした牛肉を使い、タレは小麦粉を炒めるところから作り上げる自家製。深みのある甘さと苦みが特徴だという。横に添えられたボイルキャベツとスパゲティも「昭和初期のスタイルで譲れないこだわり」と話す。

 来店客の一人は「週に1~2回は来る。かつめしは絶対に食べるが、お酒の後の締めにもいい。話好きのマスターは相談にも乗ってくれる」と話す。

 開店をきっかけに父と働くことになった涼香さんと亜友美さんは「子どもの頃から父が料理をするのは日常だった。両親が共働きだったので、姉妹で料理することも多かったが、作った料理は父が食べ、アドバイスをもらうので自然と身についた」と話す。 門谷さんは「周りの人たちに支えられた1年で感謝している。愛情を込めた料理を作ることでお返ししたい」と話す。

 メニューは、「かつめし」(850円)、「かつめし かつW」(1,500円)、「平日限定日替わりランチ」(1,000円)、かつめしに小鉢とコーヒー、デザートがセットになった「平日限定かつめしランチ」(1,000円)などのほか、「唐揚げ」(550円)、「チーズカツレツ」(700円)などの居酒屋メニューも用意する。

 営業時間は11時30分~23時。火曜定休。

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