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加古川の「喫茶Pit」が40年の歴史に幕 店主の娘が店名を引き継ぎ再出発へ

喫茶Pitの店主 岡本芙貴子さんと娘の映子さん

喫茶Pitの店主 岡本芙貴子さんと娘の映子さん

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 加古川の「喫茶Pit(ピット)」(加古川市尾上町養田)が2月15日、40年の歴史に幕を閉じた。

娘の映子さんが新たに開いた「cafe Pit」

 店主の岡本芙貴子さんが1977(昭和52)年、「リビングに遊びにくるような気軽な店」をコンセプトにオープンした同店。当初はドリップコーヒーを売りに、イタリアンスパゲティやカレーライスなどを提供していが、その後、健康を意識した手作りパンの販売や食事メニューにも力を入れ、多くの常連客が訪れるようになったという。

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 芙貴子さんによると、数年前から体調を崩すようになったため、体力の限界を感じ閉店することにしたという。岡本さんは「店をほかの人に任せる選択肢もあったが最後まで自分が店に立っていたかった。この店は私の全て」と話す。

 閉店日には大勢のなじみ客が訪れ、名残惜しそうに岡本さんと言葉を交わしていた。「こんなに多くのお客さんに愛された店だったとは思ってもみなかった」と岡本さん。「皆さんに多くの感謝の言葉を頂いたが私が言いたい。お客さんのこの笑顔のおかげでここまで続けてこられた」とも。最後は涙を流しながら店を後にする常連客もいたという。

 一方、昨年10月11日には娘の映子さんが同町内で「cafe Pit」(加古川市尾上町旭、TEL 079-455-9314)をオープンした。店舗面積は約13坪。席数はテーブル席16席、カウンター席3席の計19席。「母の『喫茶Pit』と同様、ドリップコーヒーに力を入れていきたい。モーニングのメニューやデミグラスソースなど母親から教わったメニューも並ぶ。娘の映子さんは「コンセプトは『喫茶Pit』。生まれてからずっと母の店で育ってきたのでそのまま引き継ぎたかった。店名もその一つ」と話す。

 娘の新店オープンについて、芙貴子さんは「『Pit』の名前を残してくれてうれしい。私とは性格が違う娘なのでまた新しい『Pit』になっていくと思う」と話す。娘の映子さんは「いずれは自分のやりたい店を見付けていきたい」と意気込む。

 「cafe Pit」の営業時間は8時~16時。日曜定休。