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加古川のデザイナー、在庫紙を活用したブランド立ち上げ

 ノートを持つ西嶋輝さん

 ノートを持つ西嶋輝さん

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 加古川を拠点に活動するデザイン事務所「and」の西嶋輝さんが7月1日、姫路の製版会社と共同で在庫紙を活用した紙のプロダクトブランド「Kamikatu舎」を立ち上げた。

(左)横型メモ帳、(右)A5サイズノート

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 廃棄処分される紙を活用し、新たな商品を生み出すという同ブランド。現在はA5サイズノート、横型メモ帳の2種類の商品を販売する。素材には表紙・本文部分ともに在庫紙を使用する。

 「製版会社との打ち合わせで、余ったり、使われなくなったり倉庫に積み上げられていく大量の紙をどうにかしたいと話していた。このままだと捨てられてしまうさまざまな紙を、自分たちの気持ちとアイデアで何か別のものに復活させていけないか、という思いが商品企画・ブランド作りのきっかけ」と西嶋さん。

 「自分が製版会社に勤めていた経験もあり、以前から大量に捨てられる紙を何とかしたいと思っていた。紙についての知識を生かし、捨てられるものを新しく生まれ変わらせる視点で商品を企画した」。ブランド名は、日の目を見なかった紙を活用していることから「Kamikatu舎」にしたという。

 A5サイズノートは本文部分の素材が異なる、無地、ずらしライン、ドットの3種類。横型メモ帳は無地の1種類。どちらも製本テープ5色で展開し、オンラインとイベント出店で販売する。

 西嶋さんは「紙本来の用途を最大限に生かしつつ、使う人が楽しくなるものを作りたい。いずれの商品もシンプルな作りにしているので、用途に合わせて自由に使い方を考えてもらえれば。今後、紙に限らず捨ててしまうものを加工し、価値を高めるもの作りが広がれば」と話す。

 A5サイズノート(表紙+本文60ページ中とじ、本文部分は無地、ずらしライン、ドット)、横型メモ帳(75ミリ×200ミリ、本文部分は無地、ミシン加工)。いずれも製本テープ5色。1冊300円。イベント出店時は3冊700円(組み合わせ自由)。

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