京都銀行の「SDGs私募債『未来にエール』~次世代を担うこどもたちへ~」の贈呈式が11月15日、就労継続支援B型事業所「ピカソに絵筆を」(高砂市北浜町)で行われた。
同私募債は、同行が2015(平成27)年に取り扱いを始めた寄付型の商品。同行が、私募債発行企業から受け取る発行手数料の一部で図書や備品などを購入。発行企業が指定する地域の教育機関に寄贈する仕組み。2023年9月末時点での寄付金総額は1億2,000万円を超える。
私募債を発行したのはKENホテルズ(京都府城陽市)。同社は山陽電鉄高砂駅北側にある「エバーホテル高砂駅前」「エバーホテルはりま加古川」を経営する。寄贈を受けた同事業所は2023年9月、一般社団法人「あうん」が開設。現在、5人の利用者が唐辛子やニンニクなどを育てる農作業に取り組む。同企業と同法人は今年6月、高砂神社で開催された能の公演を通じて知り合ったという。
贈呈式には同行城陽支店の小山貴生支店長、黒崎弘基支店長代理、発行企業の北尾謙一社長、「あうん」の前田真吾代表理事が出席。小山支店長から前田代表理事に目録が手渡されたほか、寄贈された木製収納棚もお披露目された。
北尾社長は「福祉事業とホテル事業では分野が異なるが、『あうん』とは同じベクトルを感じ、寄贈先に指名させてもらった」と話した。「この地を中心に福祉の世界で発展していってほしい」とも。