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旧加古川町公会堂の価値を未来に伝える 地元民らが講演会主催

来場を呼びかける神吉和夫さん(左

来場を呼びかける神吉和夫さん(左

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 旧加古川町公会堂の価値を未来へ伝えるための講演会「まちと共に生きる旧加古川町公会堂-前加古川図書館」が1月16日、加古川公民館(加古川市加古川町)で開催される。主催は「西本町1丁目いきいきサロン」。

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 同公会堂は1935(昭和10)年に建築された加古川町の公共施設。設計は、建築家・置塩章(おしおあきら)で、当時流行だったアールデコ装飾の要素も取り入れている。完成当時は、軍国主義に沿った利用が増えていったが、戦後は官民問わず多くの催しが行われ、加古川町だけでなく東播磨地域をカバーする公会堂として利用されてきた。1974(昭和49)年、加古川市立図書館として開館する際は内部を改装し利用。2021年6月に老朽化と耐震性不足などを理由に惜しまれながら閉館した。

 主催する同サロン代表の神吉和夫さんは「町内在住の90歳の方から『公会堂で戦争の映画を見た』と、地域の戦前戦後についての話を聞いた。公会堂がなくなるかもしれないと知ったとき、存続する声が地元から上がっていかなければと思った。学会やさまざまな市民団体からも保存の要望が上がっているが、まずは地元からと思い、今回の講演会を企画した」と話す。

 神吉さんは「公会堂は誰か限られた人のためにある建物ではなく、誰もが利用できる公共の建築物。この公会堂は元々加古川尋常高等小学校の敷地にあり、子どもにゆかりのある場所。子どもたちのためにも、みんなで考えてほしい。そのためにも講演会にはたくさんの方に来てほしい」と来場を呼びかける。

 10時開演。

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