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加古川中学校、76年ぶりに新制服 ワッペンとボタンは生徒がデザイン

完成したワッペンとデザイン画を持つ加古川中学校、山本照久校長

完成したワッペンとデザイン画を持つ加古川中学校、山本照久校長

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 加古川中学校(加古川市加古川町)が76年ぶりに制服をリニューアルし、9月1日、生徒にお披露目された。

最優秀賞 伊藤佳純さん(写真上左)と川崎有華さん(写真上右)のデザインをかけあわせ完成したボタン(写真下)

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 リニューアルは、新制服のワッペンデザインを1年3年生から募集。ボタンは1年生も参加して全校生徒でデザインに取り組み、今年7月にワッペン、ボタン、それぞれ最優秀賞が決まった。

 2021年度で75周年を迎えた同校は、生徒、保護者を対象に制服変更のアンケートを実施。変更賛成派が多数で昨年10月に制服検討委員会が立ち上がった。メンバーは同校の保護者2人、校区内にある加古川小学校、鳩里小学校から1人ずつの保護者と両校教頭、同校教員。

 制服の変更に当たり、着脱しやすい、体温調整に優れている、家庭で洗濯できる、などの機能面を最も重視。SDGsスクールとして活動に取り組む同校は、開発目標に掲げられているジェンダー平等の実現に向け、生徒がスラックス、スカート、ネクタイ、リボンなどから自由に選べるようにした。

 同校の山本照久校長は「ワッペンとボタンのデザインを生徒に託したのは、先輩から後輩へ思いをつなげるため。来春、実際に制服を着用することになる校区内2校の小学6年生にも新制服の選定の投票をしてもらった」と話す。「来年度から衣替え時期も無くし、自分の判断でブレザーを着用。ルールの中で自己判断できる人に育ってほしい」とも。

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