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高砂染の着物を姫路城下で披露 狂言衣装・大奥仕様の着物など

高砂染の着物を見学する来場者

高砂染の着物を見学する来場者

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 高砂染の復活を目指す「エモズティラボ」(高砂市高砂町)が現在、姫路の好古園(姫路市本町、TEL 079-289-4120)で「高砂染展」を開催している。

大奥仕様の高砂染の着物(左)と高砂染の狂言衣装(右)

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 高砂染は姫路藩の特産品として江戸時代に盛んに生産された染め物。高砂神社(高砂町)にある「相生の松」をモチーフにした柄が特徴で、松の葉模様に竹ぼうきや熊手、松かさなどの縁起物が描かれる。昭和初期に生産が途絶えたが、同社が伝統と歴史を後世に残すため、文献や創業家に残る古布を基に着物を復元したり、高砂柄を現代風にアレンジした商品を開発したりしている。

 同展は2018(平成30)年から毎年開いており、今回で4回目。好古園開園30周年記念事業の一環で行っている。江戸幕府の大奥に高砂染を贈っていた記録を発見したことをきっかけに昨年8月に製作した大奥仕様の着物や、高砂染の創業家の一つで尾崎家の当主・尾崎高弘さんが所有する古い高砂染の狂言衣装を復元した装束を展示する。

尾崎さんは「高砂染は姫路藩の特産品なので、この場所で展示できるのは意義深い。日本で一番おめでたい柄を皆さんに知ってほしい」と意気込む。開催初日を終え、同社の寄玉昌宏社長は「大型連休もあってか遠方からの来場者も多く、高砂染を全国に発信できたと思う。高砂染だけでなく、背景にある高砂神社や能・高砂などにも興味を持ってもらえたら」と来場を呼びかける。

 開園時間は9時~17時。入園料は、大人=310円、小・中・高校生=150円。5月22日まで。

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