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高砂・匠工芸「ファンタジー武器」を広島の企業が金属で再現し贈呈

金属で再現したゴッドデスギアを折井匠社長へ贈る戸田拓夫社長

金属で再現したゴッドデスギアを折井匠社長へ贈る戸田拓夫社長

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 精密金属部品製造会社「キャステム」(広島県福山市)が12月6日、プラスチック加工会社「匠工芸」(高砂市荒井町)が製作したプラスチック製の武器造形「ファンタジー武器」を金属で再現し同社へ贈呈した。

プラスチック製のゴッドデスギアを持つ桃井鈴さん

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 ファンタジー武器は、匠工芸が2014(平成26)年からコスプレ用に「TAKUMI ARMORY(タクミアーマリー)」として制作してきたプラスチック製の武器造形。手塚プロダクション公式商品「リボンの騎士 1/1スケール サファイアの剣」などを主にアニメ、漫画、ゲームファンなどへ提供してきた。米国・ロサンゼルスで行われた「アニメLA」に招待されるなど評価され、今年挑戦したクラウドファンディングプロジェクトで販売した「チャームソード ~旅立ちの剣~」は105人の応援購入で目標達成率420%を記録した。

 キャステムが金属で再現したファンタジー武器はスチームパンクデザインの巨大おの「ゴッドデスギア」。サイズはファンタジー武器で最も大きく、全長2メートル31.5センチ、幅87.5センチ、厚さ9.4センチ。重量はプラスチック製の3キロに対し金属製は約10倍の31キロある。開発設計を同社開発設計部の藤原宣明部長が、製作を同部の大重泉希さんが、それぞれ担当。約10カ月かけて完成させた。サイズが大きいため持ち運びやすく3分割できる仕様で設計。素材には、鉄、アルミ、ステンレスなどを使い、強度などにも配慮した。デザイン上の特徴の一つで刃の歯車部分は実際に動くようにした。3Dスキャンと精密鋳造の技術を駆使したという。

 贈呈の経緯について、同社の桃井鈴さんは「SNSに掲載していたイベントの写真を見たキャステムの戸田拓夫社長から金属化しないかとメッセージが届いた。昨年末に製品をキャステムへ持参し、金属化プロジェクトが始まった」と話す。

 戸田社長は「匠工芸が制作した武器造形を金属化することで、ものづくりの可能性を応援したいと思った。金属加工の技術を多くの人に知ってもらいたいと、最も大きいゴッドデスギアへの挑戦を決めた」と話す。

 匠工芸の折井匠社長は「今後は各種イベントに金属製ゴッドデスギアを持参し、リフトアップにチャレンジしてもらう予定。たくさんの人に触れてもらい、日本のものづくりのすごさを感じ取ったりわくわくを感じたりしてほしい」と話す。

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