加古川で飲料水・食料品など製造卸を行う「アサヒ物産」(加古川市西神吉町)が2020年3月から製造し、コンビニエンスストアなどで販売されている賞味期限の長い「クロワッサン鯛(たい)焼き」が累計300万個を超えた。
同社に勤めている塩本裕司さんがアルバイトをしていた先のセブン-イレブンのオーナーに声を掛けたことがきっかけ。今では導入実績はコンビニ以外にスーパーなども含め全国で約7800店に及ぶ。塩本さんは「アルバイト先だったところが快く置いていただけ、オーナーさん同士の口コミ、バイヤーさんへと広まっていった」と振り返る。
クロワッサン鯛焼きの特徴は、バター風味で香ばしく、中はしっとり柔らかい自家製27層のクロワッサン生地を使用。常温保存可能で、28日間と賞味期限が長い。デザート営業部副部長の山田敦さんは「賞味期限が長いことでフードロス削減にもつながる。おいしさと食の安全にこだわっている。おいしさ、風味もしっかり残っており、どこにもまねできないたい焼きを作ろうと手間暇かけている。クロワッサンの生地から、3日かけて作っている」と話す。
営業企画課課長の橋井大輔さんは「昨年の今頃と比べると、ひと月約2000%アップの55万6000個を出荷している。クロワッサンを元に、違う商品や工場増設など計画中」と話す。