加古川の「加古川温泉みとろ荘」(加古川市上荘町、TEL 079-428-2004)が4月29日、リニューアルオープンした。
同施設は1965(昭和40)年創業の温泉宿。「展望風呂」や「洞窟風呂」、ナノスチームで新陳代謝を高めるという「釜風呂」などを備え、宿泊のほか日帰り入浴、食事でも利用できる。
今回のリニューアルでは、老朽化が目立っていた1階フロアと男女脱衣所の床を張り替えたほか、ロビーには、車いす使用者や高齢者向けのスロープを設置。1階の床には木目調のシックなデザインを採用し、落ち着いた雰囲気に仕上げたという。工事は、緊急事態宣言を受けて休館していた1月15日から4月28日までの期間に実施した。
同施設を利用する常連客の男性は「以前と比べて雰囲気が断然良くなった。気持ちがいい」と笑顔で話す。
「リニューアルを機に心機一転の気持ち。お客さんにも変化を感じてもらいたい」と支配人の纐纈(こうけつ)茂樹さんは話す。「休館中は『いつ温泉に入れるようになるのか』という問い合わせも多数いただき、地元の人から求められる温泉なのだと改めて感じた。コロナ禍で苦しい時期だが、みとろ荘の歴史をこれからもつないでいきたい」と話した。
入館料は、大人=600円、小学生=300円、幼児=無料。日帰り温泉の営業時間は10時~20時(受付は19時まで)。飲食スペースの営業時間は10時~(18時45分ラストオーダー)。緊急事態宣言発令中のため時短営業。第2水曜定休(6月は8日・9日)。緊急事態宣言中は宿泊者以外に酒類を提供しない。マスクの着用を求め、検温も行う。消毒液や空気清浄機のほか飲食スペースにはアクリル板も設置し、コロナウイルス感染対策を行い営業している。