陶芸作家の工藤和彦さんによる個展「風と大地の器」が6月15日から、アートギャラリー「gallery集shu-」(高砂市米田町)で開催されている。
昨年6月にオープンした同ギャラリーは2階建てで、展示スペースの1階は和室、2階はフローリングと柱から木材の温かみを感じ、落ち着いた雰囲気で作品を楽しむことができる。
ギャラリーでは毎月1回、県内外の作家の工芸作品展を開催している。今回は陶芸作家の工藤和彦さんによる「風と大地の器」の陶芸作品展。工藤さんは北海道産の焼き物の先駆者で、焼成すると黄色く発色する「黄粉引き」が代名詞。会場にはまき窯焼成の花器や多様なシチュエーションで使える食器など幅広い器が並ぶ。
ギャラリーオーナーの谷名世津子さんは「高砂ではそうそう見られない工芸作品をそろえ、展示している。主に生活の中で使える生活工芸品を紹介しているので作品を手に持って、触れて、楽しんでもらいたい」と話す。
来場者の一人で、高砂市内で書道を教えている田部さんは「このギャラリーでは谷名さんから作品の事を丁寧に教えてもらえ勉強になる。器を見ながらどんな料理を盛り付けるか想像を膨らませるのが楽しい」と笑顔を見せる。
谷名さんは「心に響く魅力ある工芸品を紹介することで人が集まる空間になっている。作品だけでなく来場者同士の会話も楽しめるので、ぜひ気軽に来てほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。