教育施設として建てられた学問所「申義堂」(高砂市高砂町)が開講200周年を迎えたことを記念して3月10日、記念イベントが開催される。
豪商岸本家の多額の寄付と姫路藩の家老河合寸扇の意見によって、江戸時代に高砂町民が通う教育施設として建てられた同施設。建物は、木造平屋建て20畳の間取りで、明治時代の廃校後、いったんは隣接する加古川市に移されたが、2012年に江戸時代当初の姿に復元され、2011年には高砂市指定文化財に指定された。
同イベントを主催する申義堂開講二百年記念事業実行委員会、副会長の二木賢治さんは「申義堂200年の歴史の中に、この街がかつて教育熱心だった様子がうかがえる。それらを思い出すことによって『人づくり』をしていきたいと考えた」と開催の経緯を話す。
当日は、兵庫県東播磨県民局長四海達也さんによる記念講演や高砂町の子どもら約60人が参加してハナミズキの植樹会なども行われる。
二木さんは「申義堂を中心に人々が交流できるシステムを作っていきたい。高砂はたくさんの歴史上の人物を輩出している街でもあるので、外からもたくさんの人を呼んで交流する機会をつくっていきたい」と意気込む。
開催時間は13時~15時15分。第1部=記念植樹会(13時~13時45分)、第2部=記念講演会(14時~15時15分)。入場無料。
問い合わせは、申義堂開講二百周年記念事業実行委員会事務局(TEL 079-446-7011)まで。