日本三奇の一つとされる石の宝殿(高砂市阿弥陀町)と竜山周辺の史跡を解説する冊子「魅力再発見!石の宝殿と竜山周辺史跡」が完成し、発行を記念したフォーラムが1月20日、高砂市中央公民館で開催される。主催は冊子の編集と発行を行う「石の宝殿研究会」。
同研究会は、2017年7月に石の宝殿と竜山周辺の魅力を発見し広めることを目的に有志3人で結成。現在は、古代史に関心を持つ人など18人で活動している。副会長の東博昭さんは中学生時代に石の宝殿に関心を持ち、60年以上趣味として勉強を続けており、冊子には東さんの知識などが盛り込まれている。
これまでにも市内で講演を行ってきた東さんは「これまでの講演してきた内容を整理して魅力をコンパクトに伝えられるよう一通りの知識を盛り込んだ。子どもでも読めるように絵を入れ、漢字に振り仮名を入れる工夫もした」と話す。
冊子のお披露目となる「石の宝殿・竜山周辺史跡の魅力と明日への提言」と題されたフォーラムでは、会長の冨田卓さんや竜山を40年以上描き続ける画家の喜多みち子さん、竜山石を使って食器などを作る松下律子さんらが講演を行う。パネルディスカッションでは神戸大学准教授の松下正和さんがコーディネーターとなり、研究会のメンバーらがパネリストを務める。
冨田さんは「当会の活動を初めて市民に知ってもらう機会に、ドキドキ、ワクワクしている。フォーラムには多くの人に来てもらいたい。特に高砂の未来を担う若い人たちに魅力あるものが近くにあることを知ってもらい受け継いで行ってもらいたい」と参加を呼び掛ける。
研究会の今後の活動について「メンバーの興味や特徴を生かして勉強会を開いていきたい。史跡だけでなく、石切り唄の再現や文化活動の中心となるミュージアム的なものを作っていければ」と抱負を話す。
フォーラムの開会時間は13時~、開始時間は13時40分~。入場無料。1月19日~30日は同公民館のロビーなどで写真の展示も行う。開催時間は9時~19時(最終日は12時まで)。