高砂出身の声優・速水奨さんの朗読会「誰もが安心して暮らせるまちづくりを考える朗読会」が12月9日、「ウェルネージかこがわ」ウェルネージホール(加古川市加古川町)で開催される。
速水さんは、1980年代初期から数々のテレビアニメで声優として活躍。誰もが一度は耳にしたことのある穏やかで柔らかい声が特徴で、数多くの代表作を持つ。今回、同イベントを主催する「つなぐ手と手~広げようやさしいまちづくり~の会」の垣内達也さんと東高校在学中から公私共に深いつながりがあったことから、コラボ朗読会が実現したという。
速水さんは、声優として東京で活動する傍ら、機会を見つけては東播磨内の小学校で行われる芸術鑑賞会などで、子どもたちに朗読を披露するなど、自身が生まれ育った地域への貢献活動を行う。
朗読会では、東播磨の各団体が「認知症を題材とした絵本の朗読」をテーマに朗読を披露するほか、スペシャルイベントとして速水さんが宮沢賢治作の童話「よだかの星」の朗読を披露する。会場では、昨年の「医療を考える祭典」でグランプリを獲得した白陵高校の生徒生が考案した「にんちしよう(認知しよう)カルタ」も紹介する。
垣内さんは「白陵高校の認知症カルタは僕が見ても『よくここまで研究したな』と思える内容ばかり。何でも話し合えるという雰囲気を介護支援の場からつくっていきたい」と話す。
「若かりし日から共に過ごした速水さんと、互いの経験分野からこうして一つの形にできたことはうれしい。若い方にも興味を持ってもらい、少しでも多くの人に認知症を正しく理解してもらう入口になれば」と垣内さん。「ぜひ、彼の甘い声も聞きにきてほしい」と笑顔を見せる。
開催時間は13時30分~16時。先着300人。入場無料。