高砂のアパレルショップ「seed one style」(高砂市阿弥陀町)に2月1 日、展示スペースと試着室を備えたショールーム「ソールーム」がオープンした。
同ショップの「アトリエ」横に新設された同スペース。店舗面積約3坪。店内には、服飾の展示スペースや試着室、セミオーダーの相談などに対応するテーブルを備える。
店主の籠谷裕美さんは「展示会をきっかけに遠方から訪ねる人も増えてきた。お客さまが気兼ねなく過ごせる場所を目指したい」と話す。
同店では、好きなパーツを組み合わせて作るセミオーダー商品の注文に対応するのが特徴。客一人ひとりの体形やその人の持つ雰囲気、その時に来たいものを丁寧に聞いた上で、製作に取り組むという。
籠谷さんは「世の中に服はあふれているのに満足している人は少ないように感じる。セミオーダーに応えることで、『こんなにぴったりなパンツは穿いたことがない』といった声もいただく」と笑顔を見せる。
同店では、3人の縫製技能士のほか、籠谷さんの娘の美桜(みお)さんが商品のグラフィックデザインやイラストを担当する。
「『seed one style』という名前には、ハッピーの種を届けたいという気持ちを込めている。薄利多売ではなく、たった一人に、たった一つの大切なものを届けられるよう、形にしていきたい」と籠谷さん。「昔の『仕立て屋さん』のように、自分たちが着るものは自分たちで作るところから、地産地消を実行していきたい」と意気込む。
「これまでは展示会で行商のように外に出て知ってもらうしか機会が多かった。今後は、行って買うことができる直営ショップにも力を入れていきたい」とも。
営業時間は10時30分~17時30分。月曜・土曜・日曜定休。