加古川で靴下を製造販売する「千代田繊維工業」(加古川市志方町、TEL 079-452-0243 )が7月1日、長時間使用しても疲れにくい肌に優しい「和紙ニットマスク」(880円)を発売した。
1961(昭和37)年創業の同社は加古川の地場産業である靴下を製造販売している。製造から販売までを一貫して行う全国でも数少ない企業で、オーガニックコットン、シルク、ウール、麻などの天然繊維で編む高品質な靴下は、情報誌のウェブサイトで取り上げられるなど話題を集めているという。
発売された同商品は、靴下やニット小物の生産に使用されている機械を転用して生産し、和紙(マニラ麻)40%、綿32%、ラミー6.5%、リネン6.5%、ポリエステルポリウレタン15%を使用している。和紙の糸は繊維が固く単体では生産が困難で肌触りも良くないため、靴下用に使用している綿麻素材の糸と和紙の糸を撚り合わせ適度な柔らかさを実現している。マスクの色は、琵琶、薄緑、薄桃、生成、薄水色、灰色、紺の全7色(1枚880円)を展開する。
販売企画部長の長谷川貴也さんは「肌の弱い人や肌で悩んでいる人に、肌に優しいマスクを知らない方に届けたい。自分にあった素材、色を選びながら楽しさを感じてほしい」と話す。
同商品は「千代治のくつ下神戸国際会館SOL店」(神戸市)、工場アトリエ店(加古川市)で販売しているほか、同社ウェブサイトで取り扱う。