加古川警察署から委嘱されている交通安全啓発犬「ラビ」が6月1日、稲美町立母里小学校の入学式で新1年生の児童たちに交通安全を呼び掛けた。
稲美町立母里小学校の入学式は4月9日に行われる予定だったが、新型コロナの影響で2カ月遅れで入学式が行われた。
この日「ラビ」は同署員と共に、登校する新入学生37人とその保護者を体育館の前で出迎えた。首輪には飼い主の井口彰さんが製作した「入学おめでとう」と書かれたプレートを付けて、背後には交通安を呼び掛ける幟と「コロナ負けるな」と書かれた手書きのイラストが掲げられた。児童たちはラビと一緒に写真を撮るなどし、新しい制服を着て笑顔で小学校生活をスタートさせた。新入生がそろうと交通官の堀江省吾さんが「お父さん、お母さん、学校の先生の言うことを聞いて、交通ルールを守って事故に遭わないように」と呼び掛けた。
ラビはチワワとダックスフントのミックス犬で雄。日頃は稲美町交通安全連絡協議会に所属する井口さんと共に、登下校の時間帯に見守り活動を行っている。ラビは同署員と一緒に保育園や幼稚園などに出向き交通安全教室も行っている。
ラビと交通安全の啓発活動を行う同署交通第一課の毛利明子さんは「毎年4月~6月は児童たちに交通安全教室を行ってきたが、今年はコロナの影響で実施できなかった。短い時間だったが入学式で子ども達に啓発することができてよかった。安全に学校生活を送ってほしい」と話す。