加古川の「あかりの鹿児資料館」(加古川市加古川町、TEL 079-421-2191)で1月7日から、「郷土玩具展 ~干支(えと)のネズミと大黒さま~」が開催されている。
同館は7年前より、年初にその年の干支の郷土玩具展を開催。同館学芸員の横山奈央子さんは「年の初めにかわいらしい干支の郷土玩具を見て新年を祝ってもらい、華やかな気持ちで一年を過ごしてほしいと思い、展示を続けてきた」と話す。
同展では今年の干支である「ネズミ」と、今回特別にネズミを使いとしている神「大黒さま」を用いた土人形や、十二支の置物・張り子やからくり玩具などを、北は青森から南は鹿児島まで全国各地の郷土玩具約100点を集めて展示している。
中でも横山さんの一押しは、滋賀県東近江市で作られている打ち出の小づちの上にネズミがまたがった、伝統的な土人形の「小幡人形」。「同展の中で一番の美人のネズミ。愛らしさが満ち溢(あふ)れており、縁起物の打ち出の小づちが来館された皆さんに幸せを運んでくれそう」と笑顔を見せる。
横山さんは「全国各地の物を一堂に集めた今年の干支の郷土玩具は、それぞれ表情が違ってとにかくかわいい。なかなか遠方の郷土玩具を見る機会がないので気軽に足を運んでもらえたら。年男・年女の方にぜひとも見に来てほしい」と来館を呼び掛ける。
来館者全員に、同館1階展示室に常設展示している、江戸時代の伝統的な明かりの道具「ねずみ短檠(たんけい)」の絵はがきを進呈する。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=300円(65歳以上・大学生・高校生は200円)、中学生以下無料。2月11日まで。