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加古川で「姫路歩兵第三十九連隊展」 郷土史愛好家、父の背景調べたことをきっかけに

主催の渡邊五郎さん

主催の渡邊五郎さん

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 加古川の郷土史愛好家、渡邊五郎さんの個展「姫路歩兵第三十九連隊 その興亡の歴史展」が1月24日、コミュニティースペース「びぃぷらす加古川」(加古川市加古川町、TEL 079-426-1442)で始まった。

展示物を見る来場者

 渡邊さんは東播磨地域を中心とした郷土の歴史を、自身が取材や文献を集めて作成した資料を基に参加者に説明するボランティアガイドを定期的に開いている。

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 同展では渡邊さんの父が従軍していた姫路歩兵第三十九連隊について、第1部=連隊創設~日露戦争、第2部=満州事変~大東亜戦争として、時系列に同隊と歴史的背景や東播磨地域との関わり、隊員や生き延びた人の手記、同隊が持ち帰った「血染めの軍旗」の話から、当時同隊が戦った様子を詳細にひもといている。

 「父のことが知りたかったことがきっかけ。父からは一言も戦争の話を聞いていない」と渡邊さん。渡邊さんの父は同隊に従軍した後、体調を崩して帰還したという。渡邊さんは「加古川でも空襲警報が鳴ったが、父は自宅から避難せず残っていた。生きて戻ってきたことに罪の意識があったのでは」と話す。

 同隊の事を調べる中で、同隊について書かれた書籍「姫路歩兵第三十九連隊史」を加古川中央図書館で見つけた渡邊さん。同隊で生き残った人がまとめたもので、850ページにも及ぶ。今回の展示は同書から写真などを引用した。

 東播磨地域でも多くの人が同隊に召集され、戦地で命を落としたという。「きっかけは父の事だったが、加古川でも先祖の方々が関わっている家庭も多い。亡くなった人がどう過ごしたかを知ることが供養にもなる」と渡邊さん。「戦争を美化するものではなく、あくまでも事実、知識として知ってほしい。間違ったで済ますのではなく、歴史から学び、悲惨な戦争を避けていかないといけない。若い人にも来場してほしい」と話す。

 開催時間は9時~18時(土曜・日曜は17時まで)。入場無料。2月3日まで。

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