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加古川の園芸用品メーカーが猫忌避製品「猫しっし」でグッドデザイン賞

猫忌避製品を手に持つ増田さん

猫忌避製品を手に持つ増田さん

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 「高枝切狭」や「センサーライト」などを企画販売する「ムサシ」(加古川市八幡町、TEL 079-438-6611)が開発、製品化した猫忌避製品「猫しっし」が10月1日、2019年度グッドデザイン賞を受賞した。

製品開発に携わったムサシ従業員のみなさん

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 同社営業部の増田恵子さんは「庭園や商業・宿泊施設、食品などを扱う事業所にとって、猫の糞尿・侵入被害は深刻。対策商品にはニーズがあり、手掛ける価値があると判断して製品化に踏み切った」と話す。

 同製品は赤外線センサーにより猫の接近を感知、変動する超音波を発することにより、猫を追い払う仕組み。2種の音波を切り替えて使うことで、猫が慣れてしまうことを防げるという。

 「製品化に当たっては、庭のどこに置いても馴染むよう、かわいらしく、ミニマルなデザインにした」と増田さん。製品名も、猫を傷つけず、追い払う意味を込めて「猫しっし」と名付けた。

 同賞で評価された点は、ガーデニングのデザイン性を損ねないカラーリングや機能的にコンパクトにまとめた外観形状だという。同社がグッドデザイン賞に応募し始めたのは2016(平成28)年から。機能とデザインにこだわり、2019年までに20機種以上の製品が受賞し、今回の「猫しっし」で、25機種目の受賞となった。

 同社での製品開発の方法は月に一回、社長からテーマが出され、全従業員で製品企画会議を行っているという。全従業員が4チームに分かれて、アイデアや意見を重ね、社内プレゼンの後、最優秀に選ばれたアイデアをさらに全員で製品化に取り組む。最優秀に選ばれたチームには社長との昼の食事会が持たれ、和気あいあいとコミュニケーションが取れる時間になるという。

 増田さんは「ちょっとしたひらめきやアイデアをみんなで練り上げ、製品になっていく過程は楽しいしうれしい。時代のニーズや流行をキャッチして、お客様の日常生活に寄り添える良い製品を作っていきたい」と、会社の魅力、製品開発への思いを語った。

 価格は8,000円。ホームセンターなどで販売している。

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